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テレワーク時代の庭づくり

とある2020年からの庭【Another Viewpoints】

日本庭園協会・神奈川県支部でメディア関連のサポートをしている
ライターの浦田です。

初回の今回は、近い未来のことについて書いてみます。

そのとおりになるとは限りませんが、
これまでの社会の流れを根拠としていることなので
私自身はそうなると思って書いています。

参考になることも、ならないこともあるかと思いますが
使えそうな箇所があれば、ぜひ参考にしてみてください。

新型コロナウイルスで大変な昨今、
私が在籍する制作業の業界でも明るい展望は見えません。
おそらく、かなり厳しい1年となるでしょう。

これまでの人類の歴史を振り返ってみると
このような大きな出来事の後には
かなりの確率で大きな環境の変化が訪れます。

テレワークの推進による都市部のオフィスと働く人々の変化

ひょっとすると、植物や庭の重要性が高まるかもしれません。

現在、さまざまな企業がテレワークを導入しています。
そもそもは東京オリンピックの時に
大企業や時代に先駆けている企業が導入することで
首都圏の交通を緩和する目的でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が始まってみると
それまでは深くテレワークを意識していなかった企業ですら
導入せざるを得なくなっています。
私の周辺でも、企業規模を問わず、
デスクワークの人たちの多くがテレワークとなっています。

さて、コロナウイルスの感染が収まってくると
テレワークで働いていた人たちと経営者はどう考えるでしょうか。

何もかも忘れて、元通り、とはならないはずです。

経営者は、テレワークで仕事ができるならば、全員の机を収容できるような
広いオフィスは不要と考えるかもしれません。
都心部のオフィステナント代は、非常に高額です。

また、テレワークで働いた人たちも
なんだ、会社に行かなくてもできる仕事があるじゃないか、と気付きます。

そうなると
オフィスの規模を縮小したいという会社が出てきて当然ではないでしょうか。
たとえば、オフィスの床面積を何割も減らすために必要なことは
・フリーアドレス制の導入=自分の机がなく、出社したらどこに座ってもよい
・ペーパーレス化=それまの紙の資料をなくし、すべてデジタル化
ということです。

私のクライアントさんに、その両方を実現した税理士法人さんがあります。
税理士といえば、紙の資料の山にかこまれてきた仕事。
でも、みなさん、最初こそ「違和感がある」と話していましたが
数か月もすると、すっかり馴染んでおられました。
自分の机と紙の資料の山が定番だった職業ですが
それでも、やろうと思えばできることなのです。

そのような自由と責任を重んじるオフィスレイアウトに必要なものは何か。
意外と、植物だったりしそうです。
実際にその税理士法人さんでも、観葉植物がいたるところに置かれていました。
リース企業ではできないアプローチが
ひょっとするとお庭屋さんからできるかもしれませんね。

テレワークが主流になってきて起こる庭の需要

また、テレワークが実現すると
それまで想定していなかったほど、家に人が在宅している状況になります。
戸建て住宅の場合、
庭が労働の合間に癒しを与えてくれる空間だったら、なんと素晴らしいことか。
ひょっとすると、小さなスペースで構わないから
コーヒーを飲みながら資料を読んだり
外が気持ちよい季節ならそのままノートPCで仕事をする時代が来るかもしれません。
(青空テレワークと呼んで始めている人もいる模様)

別に坪庭のように、その面積がひとつの庭として成立している必要はなく
空間として抜けがあってもよいから、
・一人になって落ち着ける角度
・机と椅子
がほしい、というイメージでしょうか。

私もノートPCを使って仕事をしていて
たまに外で仕事もしています。
(庭でなくベランダですが)
そのような庭があれば、ほしいものを考えてみました。

おそらく、電源と書くと思われているかもしれませんが
実は第一位は電源ではありません。

まずほしいのは、画面の反射が抑えられる角度です。
晴れた日の日中に、スマホやタブレットを見ると、
画面に光が反射して見づらい時があります。
また、後ろに白いもの(壁など)があっても、非常に見づらいものです。

贅沢かもしれませんが、目の前に庭があり、後ろが白くない場所があり
そこに机や椅子があれば、言うことなし。

テレワークのための庭、まだ、誰からも聞いたことがありません。
読んでくれている方々の作風ではないと叱られるかもしれませんが
おそらく、時代はそのようなものを求めていくと感じています。

ライター 浦田浩志

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