庭仕事は自然との対話によって成る

神奈川県内と近郊の庭師さん、ともに経験を積みませんか。

先人が残した技術や知見を後世に橋渡しするため、日本庭園協会の神奈川県支部では
講習会などのさまざまな機会を通じて、それぞれの庭師のレベルアップに取り組んでいます。
会員になるために必要なことは、「貪欲に学ぶ姿勢」、ただそれだけです。

故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る

時と共に失われつつある本物の技法と心構えを伝え
新たな時代を駆け上がる本物の庭師を育てること
それが私たちの使命です。

腰掛待合作成勉強会

これまで金綱重治氏の指導により築いてきたつくばい・飛石・揚簀戸などの露地空間に、神奈川県支部員の手で腰掛待合を作成します。この度は講師を招かず、勉強会として支部員の独力で作成する事を目指します。

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腰掛待合周りの構成と中門(揚げ簀戸)講習会 その様子

24年春に開催した講習会の模様です。次回の勉強会ではこの時に位置決めした役石や腰掛をもとに待合の作成に取り掛かります。

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金綱重治氏に学ぶ“蹲踞(つくばい)の据付け”研修会

2019年、露地の泰斗でおられる金綱重治氏を講師に招き開催した、蹲踞(つくばい)と飛石の据え付け講習会の模様です。

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日本庭園協会神奈川県支部の歩み

活動履歴

現支部長としての想い

今年度(2020年度)から支部長を務める事になりました。

庭と同じで何も方向性や気持ちがないまま進めて行っても、会の活動は充実したものにはなりません。現在の総世寺での講習会(2016~)も当然全体の構想は出来ており、それを一つずつ積み重ねて進めています。構成する材もなるべく神奈川のその地の材を使い、その地に馴染む庭空間になる事を実践しています。

参加者の技術レベルは問いません。必要な事は「自分はこうなりたい」とか、「こういうモノをつくりたい」と言う明確な強い気持ちです。

庭の技術は、よっぽど不器用な者でない限り10年も経験を積めばある程度の所までは行きます。大切な事は、そこに至るまでの経験の中で自身に自問自答を繰り返し、自分の中で完結させながら進む事です。そうする事で「技術の先には何があるのか」という精神性に繋がって行くのです。ですから、神奈川県支部としては小手先だけの薄いものや技だけでなく、気持ちや精神などを深く熱く語り合える場にも出来たらと思います。

最後になりますが、神奈川県支部の活動に関わった方々の中から、将来の日本の庭を牽引する者が生まれる事を願っております。

日本庭園協会 神奈川県支部長 米山拓未